今年の3月、東京の調布から名古屋への引越しには「アリさんマークの引越社」を利用しました。いまや恫喝まがい、ブラック企業としての内部告発や動画がでてニュースにまでなってしまった同社ですが、大手3社を利用していちばん安かったので利用しました。
3社の見積もりで18万円からはじまり、最終的に10万8千円で引越した経緯とやったことをツラツラと書いてみますね。
引越しはたいてい業者の言い値だと信じられないぐらいバカ高いので、毎回ぼくはこうやってますよ…ということで、ひとつの例として参考まで。次回引越しのときにでもやってみてください。
目次
サカイ、アリさん、アートの3社から見積もり
ぼくが引越し時に毎回やる方法は、主要な引越し会社3つから相見積もりをとる方法です。このときは最大手の「サカイ引越しセンター」「アリさんマークの引越社」「アート引越センター」に、バッティングしないようにアポイントをずらして同日にきてもらいました。
1社め:サカイ引越しセンター
おちついた感じの営業マンが挨拶もそうそうに、荷物をチェック。それで使用するトラック(3トン社だったかな。忘れました…)を計算し、目の前でパパパッと電卓で計算していきます。
この流れはもうどこの引越し業社さんも同じで、一発目の見積もり価格がでてきます。細かく覚えてないのでザックリとした価格帯にしますが、18万円ほど。
はい、高すぎ・・・
あるていどネットで調べとけば、おおまかな引越し価格は予想できます。シーズンや混み状況によって変わってくるのであくまで参考ですが、この作業をしとくかどうかはスゴく大切。
だから引越し業社がくるまでにとにかく調べまくって、今回は10万を目標値として僕は設定していました。
でこの18万円という価格がでてきてから交渉をはじめます。ぶっちゃけかなり厳しいように思えますが、優秀な営業マンであればあるほど、誠実にいろいろと教えてくれて、値段もかなり下げてくれることが多いです。
(まぁそういう人は、最初から18万といった価格帯をだす前に、希望がどれぐらいとか、さりげなく情報を聞いてそれをベースに値段をだすでしょうが・・・)
ここで10万が目標であることを伝えると、もうサカイはギブアップ。
確か上司にも電話で確認はしてないんじゃないかな?
(たいていは営業マンはじぶんの判断でどこまで下げていいかが決まってるので、それ以上さげるとなると、電話で上司の許可を得る必要がでてきます)
そのあと担当者も言ってましたが、「基本的にサカイはそれほど安くはならない、もしもっと下げたいのであれば、プロロを検討してもいいかも?」と。ぷろろ??はじめて聞く名前・・・
まさか他社さんの紹介までしれくれるとは思わなかった…やさしい。
(その後このプロロなるとこに電話してみましたが、東京ー名古屋路線はやってませんでした・・・残念)
あとは次にアリさんとアートが来ることも話したら、「アリさんは名古屋が本社なので、もしかしたらお得な価格がでてくるかもしれませんねぇ」とも。いやでも期待がたかまります(笑)
なかには高圧的な嫌な人もいるんですけどね、だいたい営業マンって人当たりがよくていろんな情報を気前よくくれるものです。
・・・こっちがムチャクチャなことを言わないかぎりは。
2社め: アリさんマークの引越社
バッティングしないようアポをずらしてたので、30分ほど待って到着。あいさつから見積もりがでてくるとこまでほぼ一緒です。
で僕ここでイヤラシイことしとくんですが、サカイさんからもらった名刺をチラッと見えるとこに置いておきます。
こうしとくだけで、優秀な営業マンであればあるほど一発目の価格からかなり攻めてくるので、交渉しやすくなります。
でてきた価格は15万円ぐらいだったかな。
まぁ希望よりまだ5万高い。。。もう正直にそのことを伝え、もう削れるサービスをできるだけなくしてもいいんで価格優先でと。
そこですぐ電話で上司に連絡をとり、でてきたのは13万円。んむ、下がったけどまだ厳しい・・・
もちろんある程度の相場感もネットで調べてたのでコレでもまだ粘りたい。
そこでゴニャゴニャ世間話などしてると上司からの電話がかかってきました。
…なんと、10万8千円になりました!!!すごい、わーい。
ありがたいのでここで見積もりをもらっておきます。
ただし一応つぎのアートさんに話を聞いてみるまでわからないので、今日中に結果を連絡するのでちょっと待っててくださいねと。
目標値にまでは届いてないけどこの価格ならもうOKでした。
ただし、前回アートでお願いして価格もめちゃくちゃ安かったし、サービス内容、作業員の質、すべてにおいて、いままで経験してきた20回以上の引越しでグンを抜いてよかったんですよ。だから同じぐらいの価格であれば、もうアートさんでお願いしようとは考えてました。
アリ対アート。安いほうに軍配が!といったゲーム感覚ですよもう(笑)
…もともと交渉ごとって好きなのです、はい。
3社め:アート引越しセンター
また30分ぐらい待ち、担当者がきました。
もう明らかに前の2社とくらべ、レベルが違う営業マン!言葉づかいから接客まで、あれぞ営業マンの鏡といった感じ。
上述のとおり前回の引越しはアートでお願いしてて、そのときもものすごく営業マンが優秀だったのを思いだしました。 これ別にわざと持ち上げてるんじゃなく、ほんとにそうだったので・・・。
で毎度のようにこんどはサカイとアリさんの名刺を机にならべておき、そこに挨拶でもらったアートさんの名刺を加えます。
もうこの時点で頭んなかでカリカリ計算をはじめてたんだとおもいますよ。同業者だったらだいたいどのぐらいの値段をだしてるかってやっぱり想像つくみたいですから。
ひととおり荷物をみて計算して出てきた価格が、13万弱。
この値段の出しかたもさすがですよ、ほんと。もしアリさんがあの破格の値段をだしてなければ、いちばん安いですからね。
それから僕の希望をつたえ、電話で上司といろいろ話してもらいました。
…この上司との会話ももう社内での交渉ごとといった感じで、すこしでも有利な材料をだして10万円で許可を得ようとしてくれましたよ。見てて、こうした人はもうどこいっても超優秀なんだろうなぁ〜と感心してしまいました(笑)
それで帰り際にはスゴく謝られましたからねぇ、希望に届かずスミませんって。もうこちらこそ無理な希望でごめんなさいと謝りもしましたが、なんかスゴかったっす。あと、どうやったら10万8千円でできるのか、アリさんのことを凄いと、からくりがわからないと・・・泣く泣く
このあとすぐに僕からアリさんに電話して最終確認、これでやっと引越し業社が決まりました!希望にちかい価格になったので「ほっ」と安心しまたよ〜。
引越しの価格交渉は、手を抜かないこと
引越しって荷造りや新生活の準備やらでバタバタしがちです。
だから引越しの費用が高くてもそれほど気にしない人も多いようなんですよねぇ。というより、仕方ない・・・と諦めてるような。
ただそれは本当にもったいないと思うんです。
引越し業者だって利益をだすために、さいしょは必要以上に高い価格で見積もりだして、とれるお客さんからは利益を最大限にとろうとしています。
お店で売ってるお菓子や自転車みたいに、値段がバシっと決まっててそれを見える仕組みがあればいいんですけどね。そうすれば一目瞭然で必要以上にバカ高い価格をだすこともなくなります。
ただ引越しは荷物の量がみんなちがってくるので、そうするわけにもいかないのが痛いところ・・・
それで価格が不明瞭なので、同じ距離、荷物なのに、引越しの値段がまったくちがうといったことが起こってきてしまうんです。
ほんと情報をかきあつめて、それをもとに交渉するだけで、値段が半額ちかくにまで下がることもあります。
今回の僕の例では、当初の18万円から最終的には10万8千円にまで下がりました。
どうしても情報収集や複数の業者から見積もりとることで手間暇はかかりますけどね。すこしでも安くしたいのであれば、ぜひやってみてください。