このブログのひとつのテーマはコンクリート打ちっぱなし物件に住んだ感想ですが、いまではそこから抜け出して、また通常の壁にクロスが貼ってあるアパートに住みはじめて半年がたちました。
そこで感じるのがまさにこの点です。
打ちっぱなしは、おしゃれ空間に価値を見いだす人にいい
あの寒さと暑さからは想像できませんが、どこから見てもオシャレですからね。気持ちいい高揚感が味わえますし、住んでるだけでものすごくいい気分になります。
やはりその高揚感と、なにをするわけでもないのに「ピカーン!」とアイデアが浮かぶ空間を求めて、おなじマンションには洒落たデザイナーや建築家っぽい人が住んでましたよ。
ただし、このブログですでに何度も口を酸っぱくしていってますが、実用性は乏しいです。
設計時に、洗濯や料理など暮らしに実用性を求めたのであれば、そもそもコンクリート打ちっぱなしで建てようとは思わないわけです。
どうかんがえてもメリットよりもデメリットが多い作りなので、その数少ないメリットに刺さる相手を探すより、もっと需要のある一般的な家のほうが簡単なはず。だから僕が住んでた1年半の期間にも10戸ほどしかないにもかかわらず、常に2、3部屋は空いてましたからねぇ。
⇒ 【体験談】コンクリート打ちっぱなしの物件に1年半住んだので、その「メリット・デメリット」を紹介する。
居心地の良さや感性を刺激する空間に、相場より高い賃貸価格(家賃プラス光熱費)、異常なまでの暑さ寒さ、ベランダがない風通しが悪い、などのデメリット以上の価値をみいだした人しか借りないでしょう。
そうした意味じゃ、コンクリート打ちっぱなしを選ぶ人は変わり者=変人といっても間違いじゃありません。
ぎゃくに言えば、クリエイティブで刺激にあふれた空間がどんな条件よりも大切だったり、コンクリート打ちっぱなしで24時間頬ずりできるぐらい好きな人には最高なはずです。
ぼくら夫婦はいざ引越すとなると寂しかったものの、半年たったいまではもう二度とコンクリート打ちっぱなしの家に住みたいとは思いません。