賃貸物件を選ぶとき真っ先におもいつくのが物件の構造です。鉄筋コンクリートなのか鉄骨なのか、それとも木造なのか。
とくに子どもがいる家庭ではどうしても気になりますよね。ぼくも一時気になって仕方なかった時期があるのが同じアパートやマンションに住んでる住民の生活音(騒音)です。
共同住宅なのであるていどは他の住人の生活音がきこえるのは仕方ないと思いつつも、「バタン!」と閉じられるドアの音や、上階から聞こえてくる「ドドドッ〜」と子どもが走りまわる音など、感じかたの違いこそあれど、気になって仕方ないことがあるものです。
しかも厄介なのが、鉄筋コンクリートや木造といった建物の構造でかなり響きかたは違うものの、住んでみないと分からないのが正直なところ。そこで今まで20回以上引越しをしてきた僕が、騒音で苦しめられないようにやってる物件チェックの方法を書いてみることにします。
誰かの参考になれば幸いです。
鉄筋コンクリートの物件を選ぶ。
まず基本中の基本がコレですね。なかでもSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)という鉄骨を内部に組み込んだ構造のものは、さらに防音効果がたかいことになります。
ぼくも一度このSRC構造のものを内見したことがありますが、たしかにガッチリとしていて防音構造が高いと感じました。ただしこのSRCにするにはRC(鉄筋コンクリート)よりも費用がかさむため、施工主もよほどのことがないとやりたがらないでしょう。
内見した物件もそのへんは明らかで、交通量が激しい国道沿いに建っていたことが主な理由なはず。内見した感想としては、こうやって防音対策を十分にかんがえたSRC構造だったにもかかわらず、部屋内はかなり車の音がうるさかったです。
不思議なんですが音は上にいくほど大きくなるようで、10階をこえる高層階だったことも影響してたようです。いうまでもなく、この騒音が理由でここは見送ることにしました。
壁をトントンと叩いてみる
これは建築業界で働いてことがある妻に聞いたんですが、すごく有効です。かるく壁を叩いてみると、なかが空洞の場合は「ポワ〜ン」と響くような軽い音がします。
一方、防音がしっかりしてる壁は内側がぎっしりと詰まって空洞で響きわたらないため、コンコンと厚みのある音がします。
まったく音の性質がちがうので、自宅の壁でやってみてください。左右やってみると片方だけがコンコンと厚みがあったりするのが分かるはず。
なかには鉄筋コンクリート構造にもかかわらず、左右の壁で厚みが違うことがあるので注意が必要です。
物件情報に書かれてるからといって建物全体が、というわけではなさそうです。
コンクリート打ちっぱなしが最強だった!
必ずしもそうではないんでしょうが、1年半ほど住んだコンクリートの打ちっぱなし物件は素晴らしい防音でした。もう上下左右の音がこれっぽっちも聞こえないどころか、交通量が多い道路がちかいにもかかわらず、その音も完全にシャットアウト!
あれは今かんがえても異常なまでの防音性能だったとしかいいようがありません。
まず鉄筋コンクリートの防音はその厚みで決まるので、その物件は今までの鉄筋物件とくらべてコンクリートの壁が分厚かったということになります。
あのコンクリートをむき出しにするのって技術と手間がかなりかかるので(きれいな断片にするには)、打ちっぱなしの物件って比較的厚めにつくってることが多いんじゃないでしょうか?なんとなくそんな気がします。
それに打ちっぱなしだと上述したような片方が空洞になってるといったことはあり得ないので(見た目でバレる!)、そこそこの防音効果が発揮されるのはまず間違いないでしょう。防音が気になるひとは引越し時に検討してもいいでしょうね。
ただ打ちっぱなしはこうしたメリットがある一方で、住んでみないと分からないデメリットが多々あります。ここでコンクリート打ちっぱなし住宅で感じたことを書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。